お台場に負けてない、うちの近所のダイバーシティ。

最近気がついたのですが、うちのとなり近所には英語と日本語の両方を話せる子どもがたくさんいるんです。

両親が日本人という家庭はうちを含めて2家族、子ども計5名。
日本語会話レベル:ネイティブ

お父さんが日本人というお向かいさん、子ども2人。
日本語会話レベル:ネイティブ

学校の選択科目で日本語を履修して、さらに日本の漫画好きなおとなりの韓国人の子2人。
日本語会話レベル:かんたんな日常会話 
韓国語:ネイティブ

幼稚園に入る前、昨年までは日本人がベビーシッターをしていたので、日常会話を理解する子が1人。
日本語会話レベル:すごくかんたんな日常会話の聞き取り

多かれ少なかれ日本語がわかる子ども、徒歩1分圏内になんと10名!!もちろん、どの子もネイティブ英語を話します。遊ぶときは英語ですが、日本語を学んでいる子どもたちは、うちの子ども相手に日本語を使いたがったりします。親もそれを喜んでいたり。


Back Street Boys, みんなの裏庭はひとつの遊び場。

あと、子どもたちが庭を行き来して遊んでいる隣の一家はスコットランド出身。でも奥さんの両親の都合で長く香港にいて、子どもたちも香港生まれ。幼稚園までは香港のブリティッシュ系の学校に行ってたけど、数年前にカナダへ移住。スコティッシュ訛りの英語を話す。

まだ知り合ってないけど、イラン人系の一家も住んでいるし(家族の会話はペルシャ語)、出身は知らないけど黒人さんも住んでいる。アジア人はもっといる。みんなそれぞれに英語+家族の言葉

これがわたしの徒歩1分圏内。何か特別なエリアというわけではないんですよ。移民国カナダに見られる、ごく普通のご近所さんです。最近天気がよくなってきたので、子どもたちがそれぞれの家の裏庭を巡回するように行ったり来たり遊んでいます。

いろんな人が集まって、いろんな言葉が飛び交い、子どもたちはそれを普通のことと思い、当たり前のように言葉を使い分け、新しい言語も興味があれば学ぶ。集まったときの共通言語、それが「英語」。一緒に遊びたい子どもたちにとっては、ただそれだけのことなんです。


次男のクラス。担任の先生はMr.Chan、とーってもおもしろい中国系カナディアンの男の先生です。

多様な個性が個々でありながら混ざり合う、ダイバーシティ。ほんとに素敵です。日本の子どもたちは、大人たちがわざわざ高い高い垣根を作って出られないようにしておきながら「超えろ」と言われているように思えることがあります。子どもたちは互いの庭を行き来するように、こんなに自由に自然に学んでいける力があるのになあ。

英語を楽しく学ぶために必要なこと、これからもいっぱい考えていこう♪

子どもの英語との出会いは、ステルスラーニングが一番いいと思う!

最近、ステマって言葉をネット上でよく見かけますね。ステルスマーケティングの略語だそうです。消費者に宣伝と気付かれずに宣伝することを、そう呼ぶらしいです 。

例えば、人気のブロガーが特定の商品を第3者を装って好意的にお勧めする、でも本当は企業から報酬を得ている、なんていうのがそうらしいですね。ドラマや映画のロケ地にある観光地が選ばれて、ストーリーの展開の中で抜け目なく観光名所を巡っていたりするのもステマのひとつの形でしょうか。そういえば、あの米国が開発したレーダーに探知されないとかいうジェット機、ステルス戦闘機とか呼ばれてました。姿を変えていつの間にか忍び寄るもの、受け取る側が本来の目的を認識していない、それがステルスなのかと理解しました。

なぜいきなりこんな話かというと、小さい子どもの学習も、ステルスのアイディアがいいと思ったからです。子どもが持っている大きな行動のモチベーション、 それを「姿を変えた、いつの間にか」の学習に結び付けるんです。特に学習の導入段階にはこれが必須だと思っています。

子どもが持っている一番大きな行動のモチベーション、エネルギーの固まりはどこにあるのでしょう?それは、遊ぶこと、楽しむことです。遊びたい、 楽しみたい、「子どもは遊びが真ん中」なんていうキャッチコピーをベネッセの商品で見かけたことがあります。その通りだと思います。

「楽しみながら英語を学ぶ」そんな言葉があちこちにあふれかえっています。けれども、今ここでわたしが言いたいこととニュアンスが違います。これは、ある程度英語に 馴染んでから、外国語として、教科として英語を学ぶ子どもに必要なものだと思います。

わたしがフォーカスしているのは、英語をこれから学ぼうという小さな子どもたちです。年齢は10才以下。提案していきたいのは、ネイティブ環境で英語を学ぶプロセスを、どれだけ日本の子どもの英語学習に取り込めるかということです。だから「楽しみながら英語を学ぶ」というのは、わたしが言いたいことと違うのです。

わたしの考え方は

「楽しんでいたら英語だった・・・」

という言うのが正しいかと。笑
だから、ステルスラーニングなのです。

学習しようという目的意識に支えられて子どもが自発的に学習に取り組むのはもうちょっと後ですよね。そんな気持ちが芽生えるまで、楽しさの中に子どもをどっぷり漬けてあげるのがいいと思います。英語の単語や簡単なフレーズが本人の気に入ったものから少しずつ身につく、それがネイティブウェイで英語を学ぶプロセスの始まりだと思います。

将来ネイティブの英語を話せるとまでいかない、それを目指さないとしても、いずれ英語を学ぶのであれば、その出会い方の違いで、その後のいわゆる英語学習の中で触れる英語への反応や取り組みが大きく違ってくると思っています。新しいものに触れるだけで、誰かが遊んでくれるだけで、身体を動かす、リズムにのるだけで、それだけでワクワク楽しいと思える子どもの時期ならではの経験の一つに、英語との出会いを加えてみてはどうでしょう?

ステルス英語ラーニングのアイディアはたくさんあります。遊び、楽しみの中に英語を入れていけばよいわけです。英語ありきではなく、遊びありきです。歌、ボードゲーム、料理、スポーツなどを楽しめばよいのです。

英語を話すことは、目的ではなくて手段だ!なんて、大人も言いますよね。子どもにとってはなおさらです。コミュニケーションできる英語を目指すために子どもに早くから英語に触れさせたいのであれば、その入り口を間違ってはいけません。親がその認識をしっかり持つべきだと思います。

ステルス英語ラーニングのポイント

  • 英語での対話があること
  • 英語がわからなくても遊びが成り立ち、楽しみが優先すること
  • 子どもがそれを好きであること

単純な例を一つあげます。遊びの中でじゃんけんをすることになったとき、「じゃあ、英語でじゃんけんね。」と言って、"Rock-Paper-Scissors" とやるだけで意味があります。そこで親が、Yaaay! I win!! と言ってみたり、One more time! と言うようなフレーズを盛り込みます。そこに次からは、Let's do Rock-Paper-Scissors.というフレーズを足してみたり、じゃんけんで勝った子どもに、You won. You can go first. とか、You can take it. などなどのシンプルなフレーズを親が英語の先生となって付け加えていくんです。

子どもは最初、"Rock-Paper-Scissors"さえ言えたら楽しくなります。他の英語フレーズを聞き流すかもしれませんが、いつの間にか理解し、反応し、いつの間にか口から英語が飛び出てくるようになるものだと思います。それがいつの間にかできるのは、そこに遊びがあり、それに引っ張られるからです。ぜひ、何かの順番決めのときや、おやつ選びのときなどにやってみてくだい。

他にもアイディアはたくさん作れます。今後紹介していきますね。

このブログをボチボチ書き進めながら、だんだん自分自身の目指しているものが見えてきたように思います。読んでくれる方、コメントくれる方、本当 にどうもありがとうございます。最近(なぜだか)アクセスが増えてきて、共感してくれる方が増えているのかもしれない・・・・なんて、ドキドキし ているところです。これからも、どうぞよろしくお願いします!!

Earth Day 〜地球の日、学校で習ったお歌♪〜

今日、4月22日はEarth Day〜地球の日〜でした。
みんなで地球のことを考える日、わたしたちが住む星を大切にしよう!という日、ですね。

うちの子どもたちも先週から、学校で地球を大切にするための様々なことをテーマにお勉強をしていたみたいです。G3の長男は、金曜日に詩の朗読会をやったようです。キンダーの次男は、リサイクルについてたくさん学んできました。

その中で、とってもカワイイ歌を教わってきたので紹介します。英語圏の子どもなら誰でも知っている、Itchy Bitchy Spiderのメロディーで歌います。

<歌詞>

Reduce, Reuse, Recycle:
Words that we all know.
We have to save our planet
So we can live and grow.
We might be only children,
But we will try, you’ll see!
And we can save this planet—
It starts with you and me!

※次男はちょっと間違えたり、適当に歌ってますがご愛嬌♪

それと、Earth Day にちなんで紹介したい本がこちら。
日本でも「ちきゅうのためにできる10のこと」というタイトルで人気のこの絵本ですが、実は全世界で同時に19ヶ国語で発売された絵本だったんですよね。かわいい絵のしかけ絵本で、うちの子も大好きです。中身はシンプルなので、英語で楽しむ絵本として向いていると思います。

 Ten Things I Can Do to Help My World

では、Love our planet. Happy Earth Day!!

わたしが日本で子どもに英語を学ばせようと思ったらコレから始めると思う。

最近の英語学習では「コミュニケーションを基本に英語を学ぶ」といったような表現をよく目にします。導入されて1年が経過した小学校外国語活動での英語学習も文字は学ばないとかで、コミュニケーションベースが方針のようですね。

親であるわたしたちの世代にはなかったコンセプトですよね、コミュニケーションベースの英語学習って。「英会話教室」っていうのももちろん存在していましたけれど、それって学校教育の外でのことで、どちらかというと大人が通うものではありませんでしたか?

なので、コミュニケーションベースの英語学習のあり方っていったいどういうことなの?イメージ出来そうで、実は意外とボンヤリしていました。そんなときに知ったのが、児童英検でした。

 ウェブサイト

児童英検は、あの「英検」がやっている子ども向け英語検定です。わたしは英検=使えない英語のイメージがあったのですが(ごめんなさい!)、この児童英検のコンセプトはすごくいいと思います。また、そのコンセプトを子どものことをよく考えて、とても楽しい学習の機会を提供しているように思います。

児童英検が考える「英語を学習する児童」の理想像

  • 英語への親しみや興味・関心を持つ
  • 積極的に英語でコミュニケーションをすることを楽しむ
  • 英語がコミュニケーションの一つの道具になることを認識し、英語を使うことによって世界の人々と交流ができる喜びや楽しさを知る
  • 世界のさまざまな生活や文化への理解や知識、関心を深め、広い視野を持った国際人を目指す

最初にiPhoneアプリ(Bronzeレベルの学習ドリル)をダウンロードして、当時3才の次男にやらせてみました。その時の彼の食いつきの良さったらなかったですよ!まさにゲーム感覚で○をつけていく選択問題を、アプリと対話するように次々とこなしていました。問題の出し方一つをとっても、3才の子どもが理解できるレベル、出来る限り日常のシチュエーションを再現した上で出題する工夫が各所に見られました。

コミュニケーションベースの英語学習とは、こういうものがあるのだなあと知りつつ、子どものモチベーションにつながる好奇心や向上心へのアプローチの工夫に感心したものです。

たとえばお子さんが、まだほとんど英語に触れたことがないというのであれば、Bronze-Silver-Gold とある3つのレベルのうち、Bronze の学習ドリル&ゲームから始められます。対象年齢が3才〜というだけあって、まずは聞き取りベースの単語や挨拶を学ぶところがスタートです。サンプルオンライン問題か、iPhoneアプリ(有料)を試してみて、お子さんの様子を見てはどうでしょう?

もしわたしが日本に住んでいて、子どもに英語を話せる子どもになって欲しいと思ったら、10才になる前までに児童英検のGoldまでをチャレンジさせるんじゃないかな。理由は、子どもが持ってる遊びながら学べる、聞き取る能力がある、っていう特性を存分に活かせると思うから。

逆を言うと、それ以上の年齢の子どもが素直にやっていくには導入レベルの学習方法が単調すぎてつまらなくなってしまうと思います。早いほうが◎!

あと、ウェブサイトを少し見ただけではわかりにくいのですが、この児童英検は「学習+テスト」のセットでサポートしているんです。で、きちんと学習プロセスをこなしていないと、次のレベルに行けないようになっているので、着実に英語力が身につく仕組みになってるんです。それを考えると6ヶ月で7000円代はめちゃくちゃ安いなーと。

わたし回し者ではありませんけど。あまりに感心したもので。
残念なのは、このサービスの全容が見えにくいこと。ただの検定試験ではないんですよ。まずはこの数分のアニメを見ると、一回でとってもわかります。

英語を楽しめる日本の子どもがたくさん増えるといいな〜♪
ではでは。

親だから、子どもにとって一番の学習教材ソムリエになれるんです♪

長男の日本語は、カナダに暮らす日本人家庭の8才の子どもとして、なかなかレベルが高いと思います。まわりにいる同じ年くらいの日本人の子は、もうとっくに英語が第一言語に逆転していることが多いです。でも彼は昨年の夏に日本の小学校2年生を1ヶ月体験入学したときも、ちゃんと授業についていくことができました。ちなみに、カナダで日本語学校などには一度も行ったことがありません。

なんで彼の日本語がしっかりしているか、理由はいろいろありそうですが、何より日本語をきちんと文字で理解できていることが大きな助けになっていると思います。文字の理解は言葉の定着の土台となりますよね。文字を理解できないと、英語圏で暮らしている彼にとっての日本語力は「親と会話できるレベル」でとまってしまうんです。あまりボキャブラリーも増えないし、ある分野での独特の表現も身につきません。

日本語の文字には「ひらがな」「カタカナ」そして「漢字」まであるので、第二外国語として学んだら、それはそれは大変です。でも、ここバンクーバーに暮らしていると、日本語を多少なりとも読み書きできる人や子どもに出会います。その人たちの多くに共通するのが「日本のマンガが好き」ということ。日本のマンガって、やっぱりすごいですね。大人も楽しめるクオリティのものがたくさんあってこそ、このように語学を学ぶモチベーションすら引き出すことができると思うのです。

前の記事で、言語力に大きく頼らずに解決できる問題に英語で取り組むことは、失敗しない子どもの英語学習には欠かせない要素!というお話をしたのと同様です。絵がある程度の内容を理解を助けてくれるので、言葉がわからないことでつまずいたり、あきらめたりせず、取りあえずでも読み進めることができるんですよね。

長男の場合の日本語バイブルはこのマンガです!

サッカー小僧だったパパが、自分も大好きだった漫画として息子にBook-Offなんかで大人買いしたやつを少しずつあげてるんです。
今ではその数、30冊くらい。(もっとかな?とにかくベットの横にずらりと並んでいる。)

これが大当たりで、まだひらがながやっと読めるようになった3才すぎの頃から、毎日毎日読んでいるんです。最初は眺めているに近かったと思います。それが今では寝る前に1時間近く読んでいることが多いかな。それこそ、もう繰り返し繰り返し。好きなんですね〜。

確か彼が4才のとき。

わたしが日本語で何かを読んでいたら、その中に「三」という漢字がありました。
すると息子が

「ママ、この漢字ぼく読めるよ〜」

って言ってくるんです。

「へえ〜、すごいね。何て読むの?」

と聞いたら

「ぞう」

と自信たっぷりに答える彼。
そして、しばらく考えるわたし。

そして、気付きました。

天才ゴールキーパー 若林 源三(わかばやしげんぞう) !!!

大正解!

これサンっても読むんだよ。。。1,2,3のさんね。
大笑いしました。

とにかく、このキャプテン翼のおかげで、彼はいつのまにか日本語の文字を吸収していきました。それだけではありません。家庭の日常ではあまり遭遇しないボキャブラリーも、です。

よく彼が、キャプテン翼を読みながら、わたしに質問してきます。

「ママ、めんめん、ってなにー?」〜武蔵FCの面々

「ママ、ちしぶき、ってなにー?」〜若林くんゴールポストに激突〜!

ってな具合です。日常では教えられない言葉。特にちょっと昭和な漫画は、語彙も豊富で、ストーリーや文化背景にも深みがあっていいですよね。
まただからこそ、子どもも飽きずにはまるのだと思います。もちろん、彼がサッカー大好き少年であることが大前提のチョイス。パパと息子がいっしょに語れるところも、さらにさらに素敵なこと。なのでキャプテン翼は大ヒット。

少し前に、長男に日本語と英語、どっちがいいかと聞きました。

すると彼は言いました。

「英語の方がラク。」

さらに続けてこうも言いました。

「日本語の方が、わかる。」

わたしはこれを聞いて、とてもうれしかったんです。英語は彼にとって、友だちや学校などの日常の楽しさと通じる遊ぶための言葉なのです。だから「ラク(楽)」。そして、日本語は思考すること、理解することに通じていて、そちらのボキャブラリーの方が今のところ多いわけです。8才の現時点で、とっても素敵なバランスだと思っています。これまで彼の良き友だちでいてくれた翼くんに、お礼を言いたい気分です。

長男にとってのキャプテン翼が、5才の次男にとって何なのか、実は今まだいまいち見つけられないでいます。今のところ彼はドラえもんが好きなのだけど、ドラえもんのマンガは意外と古い日本語が使われていることに気がつきました。アニメはそうでもないんですけど、マンガでは「諸君!〜してくれたまえ。」のような、昭和というか戦後っぽい表現がわりと出てくるんです。漢字の読み仮名も少ないし、碁盤の目のようなコマ割りで絵で表現していることが比較的少なく、話の展開も早くてストーリーを追うのが子どもには意外と難しい・・・。そもそも弟の彼はお兄ちゃんと言葉の吸収の仕方が違うようです。同じアプローチでは文字を学んでくれそうにありません。すんなりいかず、試行錯誤が続く次男の言語学習については、今後たくさんたくさん語らせてもらいますね。

今日の提案:
親は子どもにとって一番の学習教材ソムリエになりましょう!

親だからこそ、子どもが遊びや楽しみの延長で学んでいける教材を、ベストなタイミングで与えて上げられると思うのです。それを見つけてあげるのは、親ができる大きな大きなプレゼント!英語学習においても同じであることは、言うまでもありませんね。流行りや既存の教材に目を向ける前に、まずは自分の子どもの興味を一番引き出せる遊びや楽しみがないか、探してみてはどうでしょう?

ではでは。

カナダの先生の虎の巻ウェブサイトが英語学習にすごい使える件。

英語学習のエントリー時期でとても大切だと思ったことを話します。

キンダーからGrade1(5〜6才)、この頃の長男が学校で学んでいたいわゆるお勉強らしいものは、物の数え方、色や形、長い短い、大きい小さいなどのものの概念、それを発展させた簡単な算数などでした。

当時、相変わらず言葉を多く話さない彼でしたが、先生の言うことは理解できていたこともあり、英語力の不足が原因でそれらの授業につまずくことはなかったです。物や事象の名称が英語に置き換わっていないだけで、それらのほとんどの概念はすでに日本語で知っていたのも大きな助けになっていたのでしょうね。

なので、既に知っていることを英語に置き換えるだけという作業は、柔軟な言語習得能力があるこの年齢の子どもにとっては、それほど高いハードルではないのだと思えました。

彼はこの算数のお勉強の時間がとても楽しかったようです。何でも嬉々として取り組んでいました。もともと数字は好きな子どもでした。それに加え、英語が遅れている彼にとって、絵本の読み聞かせや、自然や文化について学ぶ社会、サイエンス系の時間に比べて、理解がしやすかったのだと思います。算数の基礎となる数字や形、長さ大きさの話は、少ない英語力でもとても理解しやすいということですね。

このことは、彼の英語社会生活に「ぼくは出来る!」と思える大きな自信をもたらせてくれました。


「大丈夫って思えるから一歩ずつ確実に登って行けるよ!」

彼の場合は算数だったわけですが、スポーツも良いと思います。とにかく、言語力に大きく左右されない何かを英語でこなしていくことが、自信につながる絶好の機会になるのだな、ということに気がつきました。

〜今回の提案〜
言語力に大きく頼らずに解決できる問題に英語で取り組むことは、失敗しない子どもの英語学習には欠かせない要素!

英語を使いながらの「できた!」という経験の積み重ねが、英語への苦手意識の克服や自信をつけることにも役立つのではないでしょうか。

さて、そのことを踏まえてカナダのウェブサイトをひとつおすすめします。
カナダの学校の先生たちも授業の教材としてこちらを参考にしているという(実際、長男の担任の先生から教えてもらったんですよ♪)、とっても人気のオンライン学習教材サイトです。
IXL Learning http://ca.ixl.com/

ここに、Jr.KindergartenからGrade9(4〜14才)の算数学習カリキュラムを網羅しています。
Jr.KindergartenとKindergartenの内容を見てください。

4〜5才の子どもが学ぶ内容ですから、算数というよりは、数える、大きさを比べる、ものの形、時計の見方、簡単な足し引きなど、日常のごく基本的な知識であることがわかると思います。それを、子どもがゲームをする感覚で楽しく学べるようにとっても良く考えられたサービスです。

なぜ英語学習にキンダーの算数なのか?英語圏のキンダーの子どもが学ぶ算数知識は、英語を学ぶ子どもにとってのごく日常の基本的な英語ボキャブラリー、表現の宝庫なのです!逆に言うと、社会生活の一般常識、いずれ英語社会に出て行くのであれば知らないわけにいかないことばかりです。これは使わない手はないっ!


何問正解できたかスコアも表示、選択肢にある単語の発音を聴くこともできます!

これは間違いなく楽しい英語の勉強になります!!
問題そのものは絵で表示されているから答えは簡単にわかることが子どもにもわかるでしょう。そこがポイントなのです!

あとちょっとのハードルを越えれば問題がクリアできるとなれば、そのあとちょっとの部分=単語を英語に置き換えるという作業が自然と出来るチャンスです。すでに知ってる知識と関連付けながら英単語、英語表現が覚えられることにも大きなメリットがあります。

さらにこのサイトを英語学習に利用するメリットは、これらの出題がネイティブの子どもたちが実際に算数を学ぶ際に登場する表現であることです。出題問題を読む英語力がないお子さんには、親御さんがぜひ読んであげてください。シンプルな英語表現ばかりですが、意外とこのような質問文を的確に作るのは難しいものですよね。子どもに読んであげる大人にも勉強になりそうです。


What color is the circle in the middle?

百聞は一見にしかずです!まずはのぞきに行ってみてください。
http://ca.ixl.com/

英語を勉強しているという意識をしないで取り組むことが大事です!

カナダの学校カリキュラムは日本ほど進みが早くないので、お子さんと同年齢の問題を常にこなせていれば、同時にかなりの理解力がつくと思います。でも、カナダのキンダー(幼稚園生)がやっている問題を、日本の小学生が英語のお勉強に使うのがいいわけですよ!また、このウェブサイトは学校カリキュラムに沿って作られているので、必要知識を一通り網羅しています。きちんとこなしてステップアップしていけば、着実な使える英語力になるところがいいですね。

他にもたくさん、学校教材サイトがあります。
いいのを見つけたらまた紹介しますね♪

ではでは。

UPの発音・・・f(^^;)

先日、寝る前の本の読み聞かせを次男(5才)にしていたときのこと。

彼の好きなCurious George(おさるのジョージ英語版)を読んでました。

ジョージが大きなカイトにつかまって、空へ空へと飛んでいってしまうシーン。


The wind took the kite up and George with it!


すると2段ベッドの上で愛読書キャプテン翼を読んでた長男(8才)が、

「ママ、upの発音が変。」

「・・・」


「ァアプみたいになってるから、そうじゃなくてアプなんだよー。」

で、そのアの発音も、UよりAに近いやつにWが混ざっててなんか違うらしい・・・。

言われてみると、わたしのUPの発音は思い切りカタカナ、
ギブアップ、リアップ、アップアップのアップでしたわ。

うわーーー、こんなシンプルな単語すら正しく発音してないわたし。
そしてそれを見事にキャッチしてくるネイティブスピーカー(この場合はリスナーか。)な息子。

いいんです、通じればあっぷっぷーーー(・ε・)
そう思ったりもするけれど、これからちょっと意識してUの発音がんばります。
まずはPhonicsだわ。やっぱこれが基本中の基本。

※英語圏カナダで5才児もみっちり仕込まれているPhonicsについてはこちらの記事参照

ところで!
子どもが日本語で親しんでいる本が英語でも出版されていたりしませんか。

同じものが2つ以上の違う言語で表現されているということを実感としてわかるのって、言語学習のモチベーション作りにすごく重要だと思います。

これについては、前記事「英会話レッスンで始めに学ぶのは Hello, My name is... なんかじゃない。」でも熱〜く語っております。本当にすごく大切だと思っています!!

子どもが本を見る楽しさをそこなわずに英語に触れられることも大事ですよね。
子どものお気に入り絵本はぜひ2ヶ国語でそろえてみてください。
人気者ジョージはCD-ROM付きの本も売られているので、おすすめ!!

Curious George the Complete Adventures Deluxe Book and Cd Gift Set

こんな感じの子ども向け英語本がたくさん売られています。あ、有名な「はらぺこあおむし」の英語版The Very Hungry Caterpillar;読み聞かせCD-ROMなんかもありますよ!

子どものお気に入り本の英語版、どうぞ探してみてください。
英語にすっと馴染める良いきっかけになるかもしれませんよ〜。

ではでは!