子どもの英語との出会いは、ステルスラーニングが一番いいと思う!

最近、ステマって言葉をネット上でよく見かけますね。ステルスマーケティングの略語だそうです。消費者に宣伝と気付かれずに宣伝することを、そう呼ぶらしいです 。

例えば、人気のブロガーが特定の商品を第3者を装って好意的にお勧めする、でも本当は企業から報酬を得ている、なんていうのがそうらしいですね。ドラマや映画のロケ地にある観光地が選ばれて、ストーリーの展開の中で抜け目なく観光名所を巡っていたりするのもステマのひとつの形でしょうか。そういえば、あの米国が開発したレーダーに探知されないとかいうジェット機、ステルス戦闘機とか呼ばれてました。姿を変えていつの間にか忍び寄るもの、受け取る側が本来の目的を認識していない、それがステルスなのかと理解しました。

なぜいきなりこんな話かというと、小さい子どもの学習も、ステルスのアイディアがいいと思ったからです。子どもが持っている大きな行動のモチベーション、 それを「姿を変えた、いつの間にか」の学習に結び付けるんです。特に学習の導入段階にはこれが必須だと思っています。

子どもが持っている一番大きな行動のモチベーション、エネルギーの固まりはどこにあるのでしょう?それは、遊ぶこと、楽しむことです。遊びたい、 楽しみたい、「子どもは遊びが真ん中」なんていうキャッチコピーをベネッセの商品で見かけたことがあります。その通りだと思います。

「楽しみながら英語を学ぶ」そんな言葉があちこちにあふれかえっています。けれども、今ここでわたしが言いたいこととニュアンスが違います。これは、ある程度英語に 馴染んでから、外国語として、教科として英語を学ぶ子どもに必要なものだと思います。

わたしがフォーカスしているのは、英語をこれから学ぼうという小さな子どもたちです。年齢は10才以下。提案していきたいのは、ネイティブ環境で英語を学ぶプロセスを、どれだけ日本の子どもの英語学習に取り込めるかということです。だから「楽しみながら英語を学ぶ」というのは、わたしが言いたいことと違うのです。

わたしの考え方は

「楽しんでいたら英語だった・・・」

という言うのが正しいかと。笑
だから、ステルスラーニングなのです。

学習しようという目的意識に支えられて子どもが自発的に学習に取り組むのはもうちょっと後ですよね。そんな気持ちが芽生えるまで、楽しさの中に子どもをどっぷり漬けてあげるのがいいと思います。英語の単語や簡単なフレーズが本人の気に入ったものから少しずつ身につく、それがネイティブウェイで英語を学ぶプロセスの始まりだと思います。

将来ネイティブの英語を話せるとまでいかない、それを目指さないとしても、いずれ英語を学ぶのであれば、その出会い方の違いで、その後のいわゆる英語学習の中で触れる英語への反応や取り組みが大きく違ってくると思っています。新しいものに触れるだけで、誰かが遊んでくれるだけで、身体を動かす、リズムにのるだけで、それだけでワクワク楽しいと思える子どもの時期ならではの経験の一つに、英語との出会いを加えてみてはどうでしょう?

ステルス英語ラーニングのアイディアはたくさんあります。遊び、楽しみの中に英語を入れていけばよいわけです。英語ありきではなく、遊びありきです。歌、ボードゲーム、料理、スポーツなどを楽しめばよいのです。

英語を話すことは、目的ではなくて手段だ!なんて、大人も言いますよね。子どもにとってはなおさらです。コミュニケーションできる英語を目指すために子どもに早くから英語に触れさせたいのであれば、その入り口を間違ってはいけません。親がその認識をしっかり持つべきだと思います。

ステルス英語ラーニングのポイント

  • 英語での対話があること
  • 英語がわからなくても遊びが成り立ち、楽しみが優先すること
  • 子どもがそれを好きであること

単純な例を一つあげます。遊びの中でじゃんけんをすることになったとき、「じゃあ、英語でじゃんけんね。」と言って、"Rock-Paper-Scissors" とやるだけで意味があります。そこで親が、Yaaay! I win!! と言ってみたり、One more time! と言うようなフレーズを盛り込みます。そこに次からは、Let's do Rock-Paper-Scissors.というフレーズを足してみたり、じゃんけんで勝った子どもに、You won. You can go first. とか、You can take it. などなどのシンプルなフレーズを親が英語の先生となって付け加えていくんです。

子どもは最初、"Rock-Paper-Scissors"さえ言えたら楽しくなります。他の英語フレーズを聞き流すかもしれませんが、いつの間にか理解し、反応し、いつの間にか口から英語が飛び出てくるようになるものだと思います。それがいつの間にかできるのは、そこに遊びがあり、それに引っ張られるからです。ぜひ、何かの順番決めのときや、おやつ選びのときなどにやってみてくだい。

他にもアイディアはたくさん作れます。今後紹介していきますね。

このブログをボチボチ書き進めながら、だんだん自分自身の目指しているものが見えてきたように思います。読んでくれる方、コメントくれる方、本当 にどうもありがとうございます。最近(なぜだか)アクセスが増えてきて、共感してくれる方が増えているのかもしれない・・・・なんて、ドキドキし ているところです。これからも、どうぞよろしくお願いします!!