英会話レッスンで始めに学ぶのは Hello, My name is... なんかじゃない。
4才の誕生日直前に近所のプリスクールに週2回(午前中の2時間半だけ)に通い始めて、英語社会にプチデビューした当時の長男を振り返ってみます。
生まれたときからネイティブ英語環境(=家庭が英語環境)の子どもと比べると、彼の英語学習は遅れることざっと3年でスタートしたとしましょう。さて彼はその3年をどのくらいで取り返すことができるのでしょうか?
今回はまず、スタート地点の確認です。
★英語社会デビュー時点での彼の英語経験
- 近所の人に話しかけられる...たまに、挨拶程度で。
(エレベーターの中、買い物や散歩中など)
- 英語のテレビ番組を見る...1日30分くらい
(お気に入りはDora the Explorer, Bob the Builder)
- 英語を話しているわたしの様子を見る、聞く...ごくたま〜に
(電話や病院での会話、事務的な生活英語ばかり。当時はまだ英語で話すような友だちがいなかったので・・・苦笑。)
(写真:近所のスーパー(Safeway)で2才の誕生日に。いつも声をかけてくれるレジの女性が風船をプレゼントしてくれました。)
聴こえてくる英語の量でいえば、日本在住の日本人家族でも英語教材などを使っても充分に実現できるレベルじゃないでしょうか。そのくらい少ないですし、話し手が一方通行な受動的体験ばかりです。英語教育に熱心な日本のご家庭であれば、これ以上に英語に触れている子どももいそうですよね。
英語社会デビュー当初の彼が持つ英語経験は、そんなわずかなものでした。
でも!!またもHowever,しかしながらです!!
その中で彼は、その後の英語学習には欠かせないとても重要なメッセージを2つ受け止めています。
「自分が話す言葉とは違う言葉があり、その言葉でしかコミュニケーションができない人がいる。」
「1人の人間が2つ以上の言語を話すことがある。」
ということです。
これは言葉を学習する上でとっても大切な土台なんです。
なくてはならない知識なんです。
このことは、彼が英語を学び始めるスタートとして、その後も英語(それだけでなく、日本語とも!)きちんと向き合っていく上で、最も大切で、最も良かったことだと思っています。
話すための英語学習、つまり英会話レッスンの本当のスタートは、Hello, My name is....ではないんです。
ましてやABCを覚えることなんて、ずっと後でもいいはずなのです。
まずは、自分が話す言葉とは違う言葉を話す人がいるということ、自分が母国語以外の言葉を話すことによって話すことができる相手、参加可能となる社会があるということ。これを知らなくては、言葉の学習は始まりません。
子どもたちがこのようなことを本当の意味で理解できるのは、経験を通じてだけだと思うのですが、日本の子どもたちはどうでしょうか?
(写真:子どもフェスティバルで顔に絵を描いてもらっているところ。本人終始無言。緊張でひきつり〜!笑)
長男の場合は、住む場所が英語社会であり、親であるわたしも日常の中で多少なりとも第2外国語としての英語を話していましたので、これを経験として理解し、ごく自然に受け止めたと思います。
日本でも最近は外国人やバイリンガルの芸能人が活躍したりで、子どもたちにとっても「英語をしゃべる人」は身近なものかもしれません。
でも、これを経験として理解する機会というのは日本でそう多くないと思います。
子どもが生の人間と接することで、この体験をすることができれば、それからの英語学習は「話すための英語」へと向かっていけると思います。子どもに英語を学ばせたいと思う方は、その機会をわざわざ作る努力を惜しまない!それを、お勧めします。その方法については、思いつく限り、このブログでも紹介していきたいです。
とっても大切なことだと思うので、今日の記事はこれだけでおしまいにします。
文中に出てくるテレビ番組"Dora the Explorer"について紹介したので、よかったら続けてご覧ください。
ではでは。