子どもの話したい気持ちを引き出す Show and Tell のススメ。

カナダの5才児がキンダーガーテンでやっていること、先日の記事では Phonics--Rhyme--Syllable を通じて国語としての英語を学んでいることを書きました。今日は同じく子どもたちがキンダーでやっている、 Show and Tell について紹介します。

Show and Tellというのは、一人の子どもが、クラスのみんなの前で、自分の好きな物を見せながらそれについて話す、キンダー〜低学年の子どものクラスで定番のアクティビティです。キンダーの子どもたちは(5才だったうちの長男も、現在キンダーの次男も)これをやっています。毎日数人ずつ順番でやるので、週1回どの子どもにも順番が回ってきます。

その日Show and Tellをすることになっている子どもは、家から何か自分が好きなものをクラスに持っていきます。
うちの子どもが過去に持っていったもの、例えばこんなものです。

  • はらぺこあおむしの絵本、日本語版
  • 自分が赤ちゃんのときの写真
  • クリスマスにもらったおもちゃ
  • キャプテン翼(まんが)
  • 腕時計
  • スキーのゴーグル
  • 骨折ったときに撮ったレントゲン写真(笑)

基本は何でもいいようです。担任の先生によって、おもちゃはダメ、とかルールがあったりします。でも要は、自分がみんなに見せたい(Show)モノ、それについて聞いてほしい(Tell)モノを持って行くわけです。話し終わったあとは、クラスメイトからの質問を受けたりします。

うちの子なんて、まともに英語を話したりしなかったのに、ましてや長男はかなりシャイだったのに、それでも毎回自分の番が回ってくる水曜日を楽しみにしていました。きっと、いつもは学校に持っていけないものを持って行けること、先生公認で何か自分の好きなもの自慢したりできること、それが嬉しかったりするんだろうと思います。

例えば長男はずいぶん小さい頃からスキーをしているのですが、学校の友だちとスキーに行く機会はありませんでした。そこで、スキーパスやゴーグルを持って行って、自分の大好きなスキーについてクラスメイトに伝えました。みんなが知らない自分を学校のみんなに知ってもらう絶好のチャンスなわけです。それはとても良いことだと思いました。

現在、まさにキンダーでこれをやっている次男は、毎週月曜に回ってくる順番が待ち遠しいようです。たいていおもちゃを持って行きたがります。何が楽しみかと言えば、Show and Tellが終わったあとに、その自慢の自分のおもちゃでクラスの友だちと遊べることみたいです。「持ってきたものは、決められた時間に友だちとシェアするのであれば遊んでいい」というのが、今の担任の先生が子どもたちに伝えているルールです。

Show and Tell こんな感じ。ちょうどいい動画見つけました。

そういえばこの前、こんな場面に遭遇しました。

街中でハタチくらいの女の子が買い物の紙袋を持って友だちの輪に入ってくる。すると周りの友だちが彼女に Hey, Show and tell!! 「ちょっと見せてみなさいよ〜」みたいな雰囲気で。なるほど、こんな活用法があるのかと。わたしもどこかで使ってみよう〜♪

このハタチくらいの彼女たちも、子どものときにShow and Tellをやってきたということですよね。日本人がプレゼンテーション能力に欠けているから、日本でも北米のような教育を真似て個人が意見を述べる機会を・・・なんていう話は(ときどきそんなことも聞いたりしますが)この際さておき。

子どもにとって、このShow and Tellの良いところは、

  • 自分の伝えたいことがある
  • 聞いて欲しい相手がいる

というところです。これは、英語の学習にぜひ取り込みたい、とても大切なことだと思います。子どもの英語学習に関連して、どうやってやる気を起こさせるか、を考えるときに、ぜひこれを答えにしてもらいたいです。なぜなら、これが本来の子どもが言葉を習得するモチベーションだからです。

自分の伝えたいことと、聞いて欲しい相手がいる。これって、言葉学習に本当に大切なことだと思いませんか?逆に、単語を覚えたり、ましてや文法学習ばかりが先立ってしまうと、子どもが言葉を学ぶモチベーションは低下してしまいがちです。また、Show and Tell の場合、手元にモノがあるというポイントも重要です。それがあることによって、言葉で全てを説明する必要がなくなり、ハードルがうんと低くなります。

だから、Show and Tellは英語学習ととても相性がよくお勧め!

ここで、親子での英語学習にも取り入れてみるアイディアを提案します♪
英語が話せない子ども相手でも「伝えたいことを、聞いて欲しい相手に伝える」というシチュエーションが実現できればよいのです。例えばこんな感じに・・・。

(子どもが粘土で何か作っている。)

親:This is very interesting!!
Did you make it all by yourself?
That's great!!
Can you tell me about this?
What is this?
Is this a bath tub?
No? Is this pool?
Who is this?
Who is in the pool?
Is the water very cold?

子どもがYes/Noで答えられる質問や、知っている単語で答えられる質問を親が投げかけてあげることで、英語を話せない子どもにもShow and Tellができるのです。ポイントは、子どもの表現力に合わせて質問をだんだん具体的にしていくこと、子どもが答えやすいように、答えとなる選択肢を提示してあげるのもよいです。おそらくうちに子どもも先生にこうやって手伝ってもらうことで毎回やっていたのだと思います。

もう1パターンやってみます。

(お気に入りのおもちゃを子どもに持ってきてもらう)
親:Which toy do you like the best?
I see. You like that toy best.
What do you call it?
What the name of this toy?
Tell me why?
Why do you like it?
Because it is very fun?
Because you can play it with your friend?
Because you like the color?
How do you play with this?
Can you show me, please?

こんな感じです。子どもが質問に答えられなくてもいいです。質問の意味も理解できなくていいです。2才前後の子どもに話しかけるときって、そんな感じになりませんか?

「何して遊んでるの?」
「それなあに?」
「ロボットなの?」
「どうやってやるの?」
「見せてくれる?」
「お、すごいね〜!!」

大人だけが一方的にしゃべっていても、決して一人芝居ではないんです。子どもが答えなくてもコミュニケーションが存在している時期がありますよね。それに近い感じで、子どもに簡単な質問をたくさん投げかけてあげてみるといいと思います。

大切なのは子どもが大好きな物、興味を持っているもの、誰かに見せたいものについて、親が興味を示しそれについて聞いてあげることです。それで、子どもの話したい気持ちがグ〜ンとアップする機会を創り出すことができるはずです。続けているうちに、きっと子どもの口から少しずつ言葉が出てくると思いますよ♪

ではでは。

ネイティブでなくっても、親が自分で子どもに教えたい英語表現

あっ!長男が4才でプリスクールに通っていたときに思った、とても大事なことを書き忘れていました。話を5才まで進めたところでしたが、ちょっと時間を戻します。

プリスクールに通い始め、英語社会デビューから半年もすると、彼の英語理解力はネイティブの3才並みくらいにはなっていたと思います。ただ、しゃべることはほとんどしなくて2才児程度かな、先生の言うことを理解して、質問にYes/Noや、単語で答えることができるようになっていました。

それまでのわたしは、彼に英語を教えるためのことを一切していませんでした。

理由はいくつかあり、また別の機会に話したいのですが、「日本語」をきちんと身につけることで、物を認識して言葉に置き換える、自分の気持ちを表現するなど、日本語、英語、その他の言語に関わらず必要な「言語力」のベースをきちんと彼に身につけさせたいというのが大きな理由です。

なので、彼の第一言語である「日本語」の力を伸ばすことが自分の役割であって、英語は遅かれ早かれ、ネイティブに追いつくので心配しなくて良いと思っていました。でも、これが間違っていると気付くことがあったのです。これは、日本にいながらにして小さいお子さんに英語を学ばせたいと思っていて、でも英語は英会話教室や学校で学ぶものと思われている親御さんにも、きっと通じるものがあると思うのでぜひお伝えしたいです。

あるとき4才の長男を連れて公園にいました。そこで英語がネイティブのお母さんと4才の男の子の集団といっしょになり、子ども同士が遊び始めました。そのうち一人のお母さんが、子どもたちに一つずつクッキーを配り始めました。クッキーをもらった子どもは、そのお母さんに笑顔で"Thank you!"と言います。でもうちの子は、きちんとお礼が言えませんでした。「"Thank you"って言おうね。」とうながすと小声で言えたりします。"Thank you"という言葉は知っていましたし、日本語を話す人を相手には、きちんと「ありがとう」と言えていたのですが・・・。

そんな場面に遭遇することが何度か重なり、子どもに社会性が出てくるほどに、それが増えて行きました。そしてわたしは、彼に日本語だけで話しかけ、日本語だけを学ばせているだけでいいのかな?と思うようになりました。

わたしは言葉というものを、社会参加のための道具の一つとも思っているので、そうなるとやっぱり社会的なつながりの中で学ぶものだということになります。となれば、仮にそれが第二外国語だとしても、「子どもが小さい頃に、親が教えるべき言葉」については、その場面場面において、親がその言語で教えることが適切だろうと思うようになりました。

Thank you. という言葉がその一つです。ネイティブのお母さんと子どものやりとりを見ていると、子どもがThank youと言うべきところで言わなかったときに、"What do you say?"と言って、子どもに促すところをよく耳にします。

日本語だと、同じようなときに「ほら、何て言うんだっけ?」とよく言いますね。子どもがたとえ「ありがとう。」という言葉を知っていても、これをきちんと習慣として言えるまで、親はこれを何度も何度も繰り返します。これは言葉を教えるというよりも、社会の先輩として子どもを導くような感じですね。

英語でも同じなのだから、わたしはこれをやらなくてはならないと思ったんです。英語を教えるのは自分の役割ではないからと言って、こればっかりは親の仕事として放棄しちゃダメだなと。そして、このような社会の中で最も必要とされる表現については、親が子どもに、その環境の言葉で教えるのが適切、という考えにたどり着きました。

それを自分もその環境の言葉(=英語)ですることの意味は、親であるわたしもその場面に参加していると言うことを示す意味で大切です。わたしが子どもに何を言っているか、まわりの人が理解できて初めて、それが成り立つと思います。

日本にいて、これを実践する機会はあえて作らない限りなかなか無いと思います。でも、子どもにいずれ英語環境に参加できるような英語を学ばせたいのであれば、親子でチャレンジ!やってみることをおすすめします!


パレードでお菓子たくさんもらった〜♪

以下に、親が子どもに教えるべき表現の例を集めてみました!!
難しい英語は必要になりません。中学生英語で全部クリアできます。発音も気にせず、やってみてはどうでしょう?

あいさつ、礼儀などの場面
子どもが言うこと:

Thank you.
Please
Hello

How are you? に対する答え 
"Good" "Good, thank you" など
You are welcome.

親が使える表現の例:
Can you say "Thank you"?
You can say "You are welcome".
What do you say?
Don't forget to say "please".

お友だちと遊ぶ場面:
子どもが言うこと:

Can I use this (next)?
Can I have it?
Sure!
I'm sorry.
Are you ok?

親が使える表現の例:
You can go ask him "Can I use this (next)?".
Did you ask first?
Let's say "I'm sorry" to her.
It's nice to say "Are you ok?".

その他に、数字、色、形、食べ物、動物など、幼児がごく初期に学ぶような単語についても、親といっしょに学べるのが良いのではないでしょうか?

数字を答えとして言うための質問:
How old are you?
How old is your sister(brother, friend Kenta)?
How many dogs in this picture?
Can you count them?

色を答えとして言うための質問:
What color is this?
What does the color of traffic signal mean "Stop"?
What does the color of traffic signal mean "Go"?

食べ物、動物を答えとして言うための質問
What kind of fruit do you like?
What animal do you like the best?
Which do you like? Dog or Cat?

親御さんは発音など、ほんと気にしなくていいですよ。それよりも、親が子どもの言語学習に、その場で参加することの意味の方が大きいと思います。(^-^) 「これ、英語で何て言うんだ〜?」「英語で○○○って言ってごらん」は、もったいないから今日からやめて、"What do you say this in English?" "Can you say ○○○?" にしましょう!!

あ、「英語ネイティブでなくても、親が自分で子どもに教えたい英語」っていう本でも書くかな?笑
上に書いたのは、社会で最も必要とされる、親が教えたい表現の初歩の初歩ですよね。でも、実際は就学前(幼稚園生くらい)までに子どもたちが憶えるような表現も、親が子どもに教えたい英語シリーズとして、まだまだもう少し続くように思ってます。とにかくこのアイディア、これから英語を学ぶ子どもを持つ親の意識として、わたしはとっても大切だと思ってるんです♪

気に入ってくれた方、コメント、いいね!をぜひ残してください。これからの参考にさせていただきます!!そういえば、今日書いた記事のテーマで一つ思い出した笑えるエピソードがあるので、別記事で書きます。よかったら続けて読んでくださいね。

ではでは。

How old are you? の答えを言ってみよう!の巻

4才でプリスクールに通い始めて半年くらい、だんだん英語の理解力を身につけてきた長男でしたが、口から出てくる英語は単語のみ。なかなかセンテンスにはなりませんでした。

例えば、

"How are you?"

と聞かれて

"Good."

"How old are you?"

と聞かれて

"Four."

と言った具合に。もちろん"What's your name?"と言われても同じく名前のみの答え。

これじゃあ何だかぶっきらぼうだし、次なるステップへの手助けになればと、ある時わたしは彼にこんなことを言いました。

「ねえねえ、"What's your name?" "How are you?" "How old are you?" って聞かれたらさ、

"I'm ○○."

って答えてみようか?"Good."とか、"Four."とかだけじゃなくて、もっと長く言うの。その方がもっと上手だよ。」と。

「例えば"How are you?"って言われたら、"I'm good."って長く答えるの。わかる?」

「うん。」うなずく彼。

「じゃあやってみよう。」

わたし:
"How old are you?"

長男:
"...Four."

「違う違う、長く言うのね、長〜く。じゃ、もう一回!」

と言って再度チャレンジ。



わたし:
"How old are you?"


長男:

(しばらく考える)

そして、

"フォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ・・・・・・・ッ"

そうじゃなくて〜!

それも確かに長いけどねーーーーーーー。大爆笑!

あの時は笑っちゃってごめんね。でも大真面目な顔で「フォォォォ・・・ッ」言っていた彼の姿はかわいくて、かわいくて。笑いが止まりませんでした。


後日談ですが、周りのネイティブの子を見渡しても"I'm ○○."ってきっちりセンテンスで答えているような4才児はいませんでした。彼が"I'm ○○."と言えるようになったのは、周りの子どもたちとだいたい同じで6才を超えてからだったかな。

なので、幼児のうちには、このような簡単な単語で返答できる簡単な質問を、たくさん投げかけてあげるだけで充分だと思います。そのチャンスを増やすためにも、親御さんが日常的に何気なく聞いてあげられるベストだとわたしは思っています!!ぜひ親子でチャレンジを♪

カナダで5才児が学ぶ、日本人が意外と知らない英語学習の基盤となる3つのこと

さて話は長男(現在8才)がキンダガーテンに入った頃までやってきました。年齢で言うと5才で、ちょうど今の次男と同じです。

キンダーガーテンは翌年のエレメンタリー(小学校)で始まるお勉強の準備期間。学校という社会集団に馴染みながら、学習を続けていくための基盤づくりをしていく場です。なので日本の幼稚園とおそらくは同じ感じで、体を動かしたり、絵を描いたり、歌を歌ったりなどが中心の学校生活です。

いわゆる机に座っての勉強はしません。ですが、長男のときも、次男のときも共通して、このキンダーの時期にきっちりと学んでくることがありました。

それは、Phonics--Rhyme--Syllable の3つです。

いずれも英語の語感に関わるものです。子どもの英語学習について熱心な方であれば、話すための英語学習が重視される流れの中で、最近これらがトピックとなることが増えていると感じていらっしゃるかもしれないですね。

Phonics(フォニックス):アルファベット一つ一つ、またはその組み合わせが持つ音のルール
ABCDを発音ルールPhonicsで読むと、ェア、ブ、ク、ドゥッのようになります。このように、文字が持っている音とそのルールのことをいいます。解説サイト

Rhyme(ライム):「韻をふむ」の韻
例えば、Star rhymes with Car. StarとCarの語尾にある音が韻をふんでいます。
あと、英語でキラキラ星を歌える人は歌ってみてください。
この詞も韻をふんでいることがわかります。

Syllable(シラブル):音節
わかりやすい例として、Canadaという単語であれば、3 syllablesです。母音が3つ含まれているということです。ですが、例えばHatが1 syllables、Telephoneが3 syllablesと聞くと日本人は困惑するかもしれません。逆を言えば、これを感覚で理解できると英語の語感にぐっと磨きがかかるチャンスが潜んでいます。

これらの3つを、キンダガーテン、続いてGrade1の頃にたくさん学んできます。英語圏の子どもたちにとっての、いわゆる「国語」の授業の第一歩です。学ぶと言っても、文字からではなく耳から学ぶことばかりです。だからこそ、耳が柔軟に音をキャッチできるこの時期にやる意味もあるのでしょうね。それから、このような語感を身につけるには、歌や詩の朗読を教材として使い、言葉の持つリズムをとらえながら、歌ったり手を叩いたり、身体を動かすのが一番の習得方法のようです。となれば、このような学習方法を自然と楽しめるのは、やはり10才を超えた子どもよりも、低年齢の子どもに適当だと思います。(楽しむって、身に付く学習の欠かせない要素ですものね!)

Rhyme、Syllableについてはいずれまた。今回は、この3つの中でもとりわけ大切、というかわたしが一番日本の子どもたちが学ぶことをおすすめしたいPhonicsについて、もう少しお話しますね。

この英語圏にいる子どもたちが、5〜6才辺りにPhonicsを徹底的に学んでいるのです。日本の子どもがまずはひらがな、カタカナをしっかり覚えなくては国語の授業が始まらないように、英語圏の子どもはABCと同時にこのPhonicsを学んでいるのです。話すための英語を学びたいのであれば、日本の子どもたちがPhonicsを学なくて良い理由もありません。こちらでキンダーの子どもがやっていることです。ルールは限られているので、難しいことではありません。

日本の子どもたちが多くの単語を記憶力に頼って学んでいる一方で、このPhonicsルールを知っている英語圏の子どもたちは、知らない単語に遭遇してもほぼ正しく読むことができ、耳で聞いた単語を聞いた通りにスペルすることができます

もちろん、単語のつづりには例外があるので、聞いた通りにスペルしても正しくない場合もあり、それらに関しては暗記の形で憶える必要があります。でもそれは一部です。ひとつひとつの単語のスペルを苦労して丸覚えする必要がなくなるので、Phonicsは語彙力アップの近道でもあるわけですね。

Phonicsのイメージをつかんでもらえるよう、子ども向けのビデオを探してみました。ネットで検索するとたくさん出てきますが、アルファベット一文字ずつの音を学ぶための歌の中から、シンプルでスローテンポなものを選んでみました。

日本人の発音、リスニングの弱さも、Phonicsを学ぶことで大きく改善できることを多くの方が指摘しています。大人の英語学習者もそうですよ。最近ではPhonicsに注力した英会話レッスンも登場しているようです。探してみてはいかがでしょう?

Phonicsに関しては、言いたいことがたくさんあるのでまたまた続きます〜。
ではでは。

ここからスタート。海外在住日本人の「一人一人ができること」見つけました。

あの震災から一年がたちました。
今日はいつもの子ども英語ネタをお休みして、海外に住む日本人のみなさんに、わたし個人からお伝えしたいことをここに書かせてもらうことにしました。

この一年、他の多くの人と同じように、自分に何ができるかを考えてきました。日本から遠く離れて暮らしている日本人として何ができるかを考えてきました。

それは、被災地を中心に今もなお助けを必要としている人の多さ、被害の大きさ、復興への道のりを知れば知るほど唖然とし、個人ができることの小ささに愕然とすることの繰り返しでした。

どんなに個人が力を合わせたところで、手の届かない域で進行する、自然界の掟や政界やらの掟が圧倒的に存在します。自分にできる意味のあることなんて何もないじゃないかと、こんな遠くで吠えていてもどこにも届かないじゃないかと、そんな思いにかられることがありました。

被災地ではまだまだ「普段」とはかけ離れた毎日を送っている人たちがいるのに、わかったことを言うのはとんでもなく失礼 なことじゃないかと、自分に何ができるのかを考えるたび、結局は虚しいような気分にもなりました。

それでも、インターネットを通じてあの日から絶え間なく、ニュースとして、想いのつまったブログ記事として、祈りのようなツイートとし て、次々と日本から遠く離れたわたしたちのところへ海を越えてやってきました。

誰かに伝えるために切り取られた日本の姿は、どれも胸に突き刺さるほどに強く強く訴えてきます。震災後の大変な日本にも、変わらない日常の風景がたくさんあると思いますが、それを垣間見ることのなく、ただ矢継ぎ早にネットからの情報だけを受け止めてきた海外に住むわたしたちには、日本中が蝕まれて、どうにもならないように思えてしまう時があるのです。とても苦しいことでした。

そんな震災後の一年で、わたしの中に罪悪感のような、焦燥感のような気持ちが生まれてきました。

その焦燥感は、自分の大切な家族や友人が、日本にたくさんいるから感じるのだと思います。その罪悪感は、自分と、自分の子どもたちが、放射能の心配や、またやってくるかもしれない大きな地震への不安のない日常にいるために生まれたのだと思います。そして何より、自分の生活は今ここにあっ て、何もできない、何もできていないことからの罪悪感だと思います。

震災直後にはやっていた募金活動のサポートも、今ではしなくなりました。これでいいと思っているわけではないんです。本当に。だけど・・・。この一年、わたしはずっとずっとそんな思いを繰り返してきました。

海外に暮らす日本人のみなさんは、きっとその多くの方が同じような思いを抱えているのではないでしょうか。もしそうだとしたら、どうぞこのまま最後まで読み進めてください。きっとそんな人に、とっても共感してもらえるはずなんです。



そんなわたしが「できることってなんだろう?」という問いを繰り返すうちに、わたしはやっと一つの答えにたどり着きました。

「社会を、自分のとりまく環境を、自分の国を想うとき、個人が取るべき一番最初の行動、それは選挙に行くことなんだ」いうことです。何よりもまず、ここがスタートなんだという答えを見つけたんです。

突拍子もないことに聞こえますか?ちょっと面倒くさそうな話に聞こえますか?ですよね。一年前のわたしなら、やっぱり同じように思いました。でも、お願いです。もうちょっと聞いてください。

選挙に行く。海外に住む日本人にとってのそれは、「在外選挙登録をして、投票をすること」です。それが、海外に住む日本人の一人一人ができることであり、とても大切だと今さらながら気が付いたのです。

正直に言います。わたしは、日本人として選挙権を得てからこれまでの20年間、一度も選挙に行ったことがありません。投票をしたことがありません。理由は漠然としていて、政治はよく理解できず、支持をしたい政治家と出会うことはなく、選挙制度そのものが社会を良くするために機能しているとは思えず、そして何より投票に行くことは煩わしかったからです。その上、自分が持つ一票に意味があると、とても思うことができませんでした。

12年前にカナダに来てからは、さらに選挙は縁遠いものになっていました。海外に居ながらにして投票ができる、在外選挙登録の存在は知っていましたが、そのパンフレットにある面倒そうに見える手続きをちょっと眺めるだけで、関心を示すことはありませんでした。

そんなわたしが一年前、未曾有の大災害、原発事故と言う個人の力が全く及ばない脅威が日本を襲い、その怖さを痛感して初めて、社会、国という「公の力」に助けを期待しました。このような悲しい出来事から、日本にいる大切な家族や友人を守って欲しい、被災地で家族や生活を失って苦しむ多くの人たちが少しでも癒されて欲 しい、もうこんなことが起こらないで欲しいと、政治や社会の仕組みに期待し、願ったのです。このままではいけないと、「変化」を願ったのです。

震災直後に行われた選挙で、わたしは初めてその結果に注目しました。すると、名の知れた年配の政治家が優位に当選しました。政治がわかっていないわたしでも、これでは「変化」は生まれな いと感じ、がっかりしました。

その時、その選挙結果が有権者の日本人の思いを、本当の意味で反映していないということに気付かされました。

統計を見てわかったのですが、選挙で投票所に足を運ぶ人たちは、圧倒的に50代〜70代の層だったんです。なので、選挙結果は当然のごとく、それ らの年齢層が選んだ政治家が優位に当選をしたわけです。有権者全体の思いが反映されているとは、とてもいえない状況です。

この50代〜70代の層がどのようにして投票すべき政治家を選ぶか考えてみてください。マスメディア、選挙制度の規制に縛られた期間限定の街頭ス ピーチ、地縁、縁故で結びついた後援会などの存在が大きく影響していることが、簡単に想像できます。すべては、これまで通りの情報収集と選択のプ ロセスです。そこにわたしは大きな問題を感じました。

もし、20〜40代の声が投票結果という形で反映されたら、選挙の結果は同じになるでしょうか?

シニア層とわたしたち世代の情報収集と選択決定の方法には、一般的に言って大きな隔たりがあります。わたしたちは今、インターネットというツール を使って、より加工されていない一次的な情報を、発信者から直接受け取ることができるようになりました。また、同じ場所にいながらにして複数の情報を得て、それらを比較し選択する方法を学んできています。

既存の価値観を調整しながらの変化は、今求められるような変化とは違うと思います。ですがもし、各年齢層の声がバランスよく投票結果に反映されたら・・・?これまで若い世代の声が小さかっただけに、何かが変わる可能性を大いに感じてしまいます。

本当に変化を起こそうと、孤軍奮闘して活動している政治家さんもいますよね。その人たちの声は、今までの社会では簡単にかき消されてしまったかもしれません。でも今は、わたしたちが耳を傾けようとしさえすれば、いくらでもその声を聞くことができます。それがインターネット社会の良いところです。もはや、既存メディアを自在に操れる人ばかりが政治的な力を得る時代ではないってことです。

なのに、ネット社会の恩恵をたくさん受けている20〜40代の層が、わたしがその典型的であったように、選挙や政治に何となく期待、関心が持てないのです。本来は、自分の、自分の子どもの将来をより良くしたいと誰よりも強く願う人たちの層であるはずです。変化を求め、変化を作る人たちであるはずです。その人たちが選挙に、政治に目を向けないことは、自分や自分の子どもの将来から目を背けることで、これこそ今の日本が抱えている大きな大きな問題なのだと思いました。心からの反省と自戒を込めて。

さてやっと、ここからが本題です。

一方の海外に住む日本人のわたしたちの選挙参加状況はどうでしょう?外務省がオンラインで発表している最新(2010年10月時点)の海外在留邦人総数は、1,143,357人でした。そのうち85万人ほどが有権者だとして(そのような記事を見つけたのですが、正確な数字を把握中です。ちなみにこの数字は、日本の小さめの県の総有権者数にも匹敵します。)そして、総務省が発表していた同時期の在外選挙登録者数は、同時期で108,269人、計算してみたら約12%でした。ここから投票率を計算すると、数パーセントにまで落ち込むようです。

なぜそんなに数字が低いか考えてみました。2000年から始まった制度であること、2005年までは投票が比例代表制選挙だけに限られていたことも、在外選挙制度の認知率の低さや関心の低さを招いているかもしれません。ですが、参加するために何かにつけてハードルが高いのが、そもそも問題なのだと思います。

事前に在外選挙登録が必要であり、しかも登録完了までに数ヶ月かかること、自分が住む場所と海外日本領事館からの距離があること、そもそも日常が日本にないのでわざわざ投票に行くほど日本の政治に関心が持てないこと、などがあげられると思います。日本で選挙に行かない人が多い理由「政治、選挙に関心が持てない」「自分の1票の意味を感じられない」「面倒である」などということが、海外では他の面でのハードルの高さも手伝って、さらに選挙離れを増長しているのだろうと思います。

でもこれは、みんなやっていないことを自分もやっていないだけ、というような風潮であって、これでいいと思っている人など、本当はいないと思います。日本においても、海外においても同じことです。誰もが自分が生まれた国である日本と、そこに住む人たちのことを深く思っているのですから、このままで良いはずがないんです。

だからわたしは考えました。そして、とってもいいことを思いつきました♪

海外在住の日本人みなさん、在外選挙登録をして、日本を思う気持ちを行動で表しませんか。今はわずかな登録者数を、これから2倍、3倍にも、50%を超えるようにしていきませんか。そんなムーブメントを世界各地で広げていきませんか。

もしそれが本当のことになったなら、その事実はきっと「わたしたちが日本のことを大切に思っています」という大きなメッセージとして、日本に届けることができると思うのです。日本にいる人たちが感じている選挙へ行くことへのハードルより、もっともっとずっと高いハードルをわたしたちが先に越えて行くことで、「この次の選挙には、国内に住む日本人も、海外に住む日本人も、みんなで選挙に行こう!」という力強く、わかりやすいメッセージを伝えることができると思うのです。

海外にいる日本人が、日本の外から日本の人たちに向けてメッセージを発信することにも、とても大きな意味を感じます。きっと多くの人が賛同してくれると思っています。そもそも選挙って、「せーの!!」ってみんなで声をあげることですよね。他のみんなも「せーの!」でやるよ、っていう雰囲気さえあれば、きっともっと多くの人が選挙にワクワク期待を持ちながら行けると思うんです。だから、わたしはその「せーの!」の輪を作ることを海外から始めてみることにします。

わたしはただの個人です。カナダのバンクーバーに住んでいます。2人の男の子のお母さんです。日本には両親、兄、その家族、親類がいます。大好きで、会いたい友だちがたくさんいます。親友には子どもがいて、わたしの子どもと仲良しです。日 本が大好きです。ときどき帰ることがあり、それを楽しみにしています。

そんなわたしです。(*^^*)

幸いなことに、インターネットとの付き合いが長く、ウェブマーケティングらしきものを長く仕事としてやってきました。今もまわりにはネット活用に長けた友人、知人がたくさんいます。家族はわたしを応援してくれます。わたしのダンナさんは、わたしの「在外選挙登録をしよう。」という声に、真っ先に応えて領事館へ登録をしに行ってくれた第一号です。本当にありがとう。

だから、やっぱりわたしがやらなくちゃ!と思いました。そう気付いたからには、やってみようと思います。一人でも多くの海外に住む日本人の人へ共感を持ってもらい、日本へ届けたい大きなメッセージを生み出すだめの場所と仕組みを、作ってみようと思います。1人ではできませんが、周りの人の協力を得て、きっと実現します。もうすぐ4月、日本で新しいことが始まる季節です。それに向けて準備してみます。

まずはここバンクーバーから、後から後から仲間に入りたくなるような、楽しいお祭りみたいなムーブメントをスタートさせたいです。そして例えば、オーストラリアにいるわたしの学生時代の友人が、中国にいる昔の同僚が、アメリカにいる親類とそのお友だちが、「お、こっちでもやるか!」と言って仲間を誘ってやってくれる、そんなイメージを描きながら、アイディアを考えています。みんな日本が好きで、みんな自分ができることをしたいと思っていて、そして嬉しくて楽しいから広がる、そんなプロジェクトをここバンクーバーからやってみます。

そして数年のうちには、海外在留邦人のみんなでつながることが出来れば最高です。わたしたちには、 日本から遠く離れているからこそ持っている日本に対しての強い思いがあります。「故郷は遠きにありて思ふもの」ですね。

これから先も、日本が何か大変なときには、いっしょに手をつないで助けられるような、大きな頼れる助っ人集団になりましょう!まずは在外選挙登録から始めるんです。プロジェクトの名前、どうしようかな。まだ考え中なんです。邦人ユナイテッド?なんだろ、んー。

今日はまず、わたしの初心表明というか、なんというか、思っていること全部書いてすご〜く長くなってしまいました。でも、つまり「もうすぐ始まるよ!」の予告です。なので、海外在住の日本人のみなさん、共感していただけるみなさん、ぜひこれからのアップデート情報をフォローしてください。

Twitter: shinobu2go
このブログ:http://d.hatena.ne.jp/shinobu2go/
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最後に、「今、今、今すぐできること」のお願いです。

Twitter経由の方は、よかったらお友だちへのRT(リツイート)と、@shinobu2goのフォローをお願いします。

Facebook経由の方は、ポストにぜひコメント残して感想聞かせてください。いいね!だけでもうれしいです。

ものすごーくドキドキ緊張しています。かなりビビリってます・・・。よかったら、どこでもいいのでコメントなどください。泣いて喜ぶかも〜。

ここから始めます。どうぞよろしくお願いします。


Shinobu
カナダ/ノースバンクーバーの自宅@食卓
2012年3月11日


★このプロジェクトの立ち上げを一緒にやりませんか。
すでに何人かの方に相談させてもらっています。近日その辺の居酒屋でざっくばらんな決起集会やりましょう。いろいろ企画をまとめているところですが、まだまだたくさんのアイディアが必要です。あとはどうしても、アートディレクターとSNSウェブプランナーが必要です。志ある楽しい若者、キミです、キミ、キミ!!ぜひご連絡を♪

共通語として英語を学ぶなら外せないキーワード 「ダイバーシティ」

いよいよ、長男が(ろくに英語もしゃべれないまま)キンダーガーテンに入学します。

キンダーガーテンは5才になる子どもたちがエレメンタリー(小学校)に上がる前の一年を過ごす場所です。通常、学区の小学校と同じ敷地内にあります。当時、わたしたちはバンクーバーのダウンタウンに住んでいました。ファミリーの数が決して多くはない代わりに、比較的若いファミリーや、わたしたちのようにカナダに来て間もない移民ファミリーが多く住んでいました。

長男にとってキンダー入学までの生活は、週2回たった2時間半のプリスクールに10ヶ月通っただけでした。それに比べ、キンダーは小学生たちと同じ、月曜日から金曜日まで毎日9時から3時までのフルデイとなります。まだ時々お昼寝すらしていた長男、しかも英語でのコミュニケーションはほとんどせず、いつも母親が近くにいる生活ばかりだったので、しばらくは本人も苦労が多いのでは、とさすがに心配していました。

結果はこちら。
入学1ヵ月後の写真です。じゃん♪(うちの子、真ん中です)

毎日楽しくて仕方がなかったみたいです!!
英語で困ることもなかったようです。

それはなぜか?

写真をもう一度見てください。
みなさんが持っているカナダの子どもたちのイメージと比べてどうですか?

多様な人種の子どもが集まっていると思いませんか?

20人ほどのクラスの中で、英語が第一言語だった子どもは半分に満たなかったと思います。メキシコ、韓国、ベトナム、中国、ロシア、中東、ヨーロッパの国々、アフリカの国・・・みんな、どこか他の国から来た親を持つ子どもたちでした。家に帰れば、それぞれの国の言葉で家族と会話をしているわけです。うちの子どもたちのように。

だから、英語をまだ上手に話せない子どもだらけだったんです。

普通の公立学校で、普通のクラスなんですよ。わたしたちが住んでいた場所が特に人種の多様性=ダイバーシティに富んだエリアでもありましたが、さすが移民国カナダです。国としての歴史は浅いので、それぞれの人種がルーツとしている文化も色濃く残っています。大人から見ると、異文化を学ぶ貴重な場、他人との違いを知ることで自分のアイデンティティを学ぶ・・・なんて意味づけをしたくもなります。

でも、そんなこと子どもには関係ないわけですよね。
楽しく遊べるクラスメイトがそこにいて、気の合う子がいたりいなかったり。
言葉で伝えられることがあったりなかったり、たいてい言葉は必要なかったり。
それだけなんです。

彼らにとっては、これが普通、スタンダードとして英語社会での生活が始まったんです。
わたしはここに、これからやってくるべき英語社会を感じました。

ほとんどの人が第二外国語として、ただ単にそれが共通語であると言う理由で英語を話すこと。
個々には違う文化背景を持っているということ。

日本でダイバーシティという言葉はどれだけ浸透しているでしょうか?耳慣れないかもしれないですね。実際わたしもカナダへ来て英語で初めて聞いた言葉です。髪や肌の色、みんな違う子どもたちが一緒に学校のグラウンドを走り回っていた姿は「この世の楽園だなあ。」なんて感動してしまいます。この子どもたちの将来では、もっともっとたくさんの人が共通語としての英語を話すことになると思います。その時の社会の姿が、これに少しでも近いものであればいいなと心から思いました。

今回はずいぶんと観念的な話になってしまいました。
でも、ダイバーシティと向き合うことも、これからの英語学習のキーワードにもなっていくと考えています。

最後に、長男がキンダーにいるときに腰痛で長期休養してたおばあちゃん担任(笑)に代わって来てくれた若い男の先生が子どもたちに教えてくれた"We All Sing With the Same Voice"という素敵な歌を紹介します。

みんな違う、それでオッケー!でもちゃんと通じ合うっていうよ、っていうメッセージソングです。
ぜひたくさんの人に知ってほしいので、英語教室の先生などお知り合いにいたら紹介してください。

この歌をあのクラスの子どもたちが歌っていたわけで、なんとも晴れやかで感動的でした!
この歌を、世界中の子どもたちが歌えたらなあ、と本当に思います。
ずいぶん昔にセサミストリートで流れていた曲のようです。

歌詞はこんな。日本に住む子どもたちにはピンと来にくいかな。
でもホントに知ってほしい〜。メロディーもとてもいいです。

"We All Sing With the Same Voice"

My hair is black and red
My hair is yellow
My eyes are brown and green and blue

My name is Jack and Fred
My name's Amanda Sue
I'm called Kareem Abdul
My name is you

I live in southern France
I'm from a Texas ranch
I come from Mecca and Peru
I live across the street
In the mountains, on a beach
I come from everywhere
And my name is you

We all sing with the same voice
The same song, the same voice
We all sing with the same voice
And we sing in harmony

Sometimes I get mad and mean
Sometimes I feel happy
And when I want to cry, I do

When I'm by myself at night
I hold my teddy tight
Until the morning light
My name is you

I have sisters one, two, three
In my family there's just me
I've got one daddy
I've got two

Grandpa helps me cross the street
My cat walks on furry feet
I love my parakeet
My name is you

We all sing with the same voice
The same song, the same voice
We all sing with the same voice
And we sing in harmony

I like to run and climb
I like to sit and read
I like to watch my TV, too

And when it's time for bed
I like my stories read
"Sweet dreams" and "Love you" said
My name is you

We all sing with the same voice
The same song, the same voice
We all sing with the same voice
And we sing in harmony

将来の英語力にぐ〜んと差がつく「でたらめ英語」:ヒアリング編

前回の記事では、長男(現在8才)が4才で週2回、合計200時間ほどをプリスクールで過ごした結果、英語を話すようにはならなかった。それでも彼は、以下の大切な英語学習のプロセスを経た、という話を書きました。

  • 英語の音に慣れる
  • 英語の発声を学ぶ
  • 聴こえてくる言葉の意味を知る

このことで気がつくことがあります。

英語に限らず、どの言語でも、ネイティブの方法でその言葉を学ぶというのは、「しゃべる」が一番先ではないということ。言葉を発する前に、その言葉の音にどっぷりと浸っている期間が必要ということです。

耳の不自由な方が、発声に身体的問題がなくても言葉も不自由だったりするのはなぜでしょう?それは、耳からその音の情報を得られないために、それを口から発するのが困難だからですよね。

本来、言葉が口から出てくるためには、耳から学習する期間がたっぷり必要なのです。

なので英語を話し始めるのは、本来たっぷり英語を聞く期間があってから、なのです。
耳から学ぶのが一番先、これがネイティブ環境で学ぶ基本なのだと思います。

ネイティブ環境で学んでいない日本の子どもたちにとっても、より自然な英語学習は、まず耳からであるべきだと思います。ですが、日本で英語を学ぶ子どもたちの親御さん、学校や英語教室の先生は、英語学習を始めた子どもたちにまず、意味のある会話や単語を教えたがります。学校と言う学習環境では仕方がないことだとも思います。ですが、ここに大きな無駄があります

ちょっと話が飛ぶようですが、早期教育、幼児教育についてわたしは良し悪しがあると思っています。ただ「子どもは子どものときに学ぶべきことを学んだらいい」と思っています。人との関わり、自然との関わり、学ぶことの楽しさ、発見の楽しさ、その中で自ら学んでいける子どもになっていく。そのような機会にあふれた学習がいいと思っています。なので、必ずしもアカデミックである必要もなく、学校やお稽古事ばかりが学習の場だと思っていません。

でも、この「耳から言葉を学ぶこと」については、早い時期にさせてあげるのがいいとやっぱり思います。なぜなら、一般的にもよく知られているように、耳から言語を学ぶ能力は年齢を重ねるほどに後退していくからです。

子どもならではの能力(=聞いて学ぶ能力)がある時期を、英単語を知っていたり、上手に会話フレーズを覚えるために無駄にしている場合じゃありません。その時しかできない、英語の音を聞き取れる耳をつくる、それを声に出してみるチャンスを、とにかくたくさん作ってあげるのが大切だと思います。

そこにある言葉の意味を理解することはこの際忘れて(そんなのは後から後から!!)、どっぷりと英語の音に浸り、聞こえてくる音を無意味にもリピートしてみるのが良いと思います。

子どもが自分のお気に入りの歌を、でたらめの日本語で楽しそうに歌うのを誰もが見たことありますよね。あれなんです!日本語でも英語でも、子どもが言葉を学ぶなら、あれをやっているのが大事なんです!!

昨日、うちの次男(5才、ただいま超テキトー英語が炸裂中。なんとか会話ができるときもある。)が、学校のお弁当の残りを食べながら、ちょうどそんな感じでお歌を口ずさんでいたのでビデオで撮ってみました。

なんて歌ってるかさっぱりわからなかったのですが、同じ歌を昔学校で習ったお兄ちゃんがマザーグースの歌であることを教えてくれました。
Cows in the corn field, what do I do(繰り返し)........ Skip to my Lou, my daring と歌ってるようです。おお〜言われてみれば、確かにそんな感じ。

自然と楽しく言葉を習得するのであれば、この「でたらめ」を許す期間が必要なんです。間違いを指摘されず、自分の耳で聞こえたままの英語を声に出してみる。これが最も自然な子どもの言葉学習であるはずなのです。

とっても大事!耳からの言葉学習のポイント

  • 聞こえてくるままの音を声にだしてみること
  • 言葉の意味に執着しないこと
  • 間違いを指摘しない(されない)こと

聞こえない、聞き取れないっていうのは、その先の大きな学習機会の損失でもあるんです。
逆に聞こえさえすれば、そこから学びながら向上できます。それが子どもたちです。

ちなみにわたし、いつまでたっても向上しない自分のヒアリング能力にうんざりしています。大学受験で英語が得意科目だった、TOEICのスコアが・・・それがどーしたって感じです。こうなってからじゃあ、遅いんですよ〜。

英語学習歴数年で苦労知らずの息子たちがうらやましい・・・。

本来、言葉の学習は耳からですよ!でたらめ英語も大切なプロセスですよ!という話でした。

ではでは。